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審査結果について

最終審査結果について

ファイナルプレゼンテ―ションの審査結果を紹介します!

パネルデータはこちら→:PDF形式
 

グランプリ


 ハレの湯
(KSGP16034 信州大学大学院 市川 楓)


■コンセプト
温泉は歴史的観光資源である。昔にぎわった浅間温泉は住宅と駐車場が増え静かな温泉地となったが「湯組」という外湯による住民のつながりが今も続いている。お湯文化を継承する3つの外湯を点在させ、皆が集まり湯を巡る浅間温泉のお祭り「ハレの湯」の提案で街並み、人の繋がり、湯巡りを再編する。

準グランプリ


窯の環-瀬戸のまちで学べること-
(KSGP16111 法政大学大学院 片山 京祐)


■コンセプト
瀬戸物の町瀬戸は、要素の循環の中で生み出された窯垣と呼ばれる歴史文化遺産を風景として残す。その現象を瀬戸の本質ととらえ、再び循環を軌道に乗せるため、窯と煙突の残る工房を改築し、再び窯垣のような土木を町の中に展開する。瀬戸物、建築、都市、土木、自然が一体になることを考えた。

三等


時層の郭 -時間、人、生態系、記憶が重なるお堀空間-
(KSGP16099 立命館大学大学院 今川 怜子)


■コンセプト
戦の世に生まれ、人間のためだけのシンボルとして今日まで存在する松本城。今では、外堀は埋め立てられ、住宅の立ち並ぶどこにでもあるような日常の風景へと塗りつぶされている。本提案ではゆっくりと時間をかけた段階的な外堀復元計画を行う。従来の外堀に帰すのではなく、市民や生態環境を引き込む都市の大きなヴォイド空間として再編した松本市の新しいシンボルを創生する。

四等


下町の器
(KSGP16018 東京大学大学院 宮田 典和)


■コンセプト
次世代に向けた葛飾柴又を考える。景観に依存し表層化しつつある参道と、それと対称的に老朽化している参道裏を繋ぎとめ、面的に広がりをもった柴又参道を提案する。生業と自然環境によって立体的に場を構成しながら、街区単位での共同体を未来の下町像と捉えなおし、景観を風景へと転換していく。         

五等


浅草・持ち込み寺
(KSGP16108 九州大学大学院 川谷 大輔)


■コンセプト
浅草は商人たちが様々な商いを仕掛けることで文化を生みだしてきたが、現代の浅草は観光地化による画一化により、安定は得られたがかつての自由な商業のあり方が薄れてきている。浅草の街に根付く寺社空間と商業を再編することで浅草の新しさの原動力である商人の仕掛けを許容する建築の提案を行う。          

六等


舟小屋のある風景
(KSGP16016 東北大学大学院 金箱 彰)


■コンセプト
漁業衰退に伴い漁業文化は次第に失われつつある。舟小屋、地域住民、来訪者、海を繋ぐ6次産業の拠点を計画する。伝統的な漁の形態や営みを保存しながら漁業の魅力を発信する場となる。困難を乗り越え継承してきた過去と未来をつなぐ役割を果たし、地場産業の継続と発展に寄与することを期待する。          

七等


さくらがおか観測装置
(KSGP16067 法政大学大学院 冨安 達朗)


■コンセプト
都市に何故遺構は必要なのか。過去の建築、保存と凍結、都市の変遷を再考する。区画整理や都市計画により多くの建築・記憶が別の物に置き換わっている。しかし私達はその都市の変化に気付く事ができない。そこで街の変化と変遷を捉える手掛りとしての建築、街の基準点・観測点としての建築を考える。           

七等


蘇る石垣~原風景としての空堀の石垣の再認識~
(KSGP16177 大阪工業大学大学院 武森 祐次)


■コンセプト
石垣はかつて段差かあるにもかかわらず、町と町・人と人をつなぐ存在であった。しかし時代の変遷に伴い、この地のコミュニティは分断され、石垣は人々の記憶から忘れ去られていった。誰もが侵食できずにいるこの土地に、地域住民が子供たちを見守る学童保育の場を提案する。           

九等


歴史参詣熱田宮之道ー歴史を伝承する建築的空間を付加した神社の再編ー
(KSGP16042 名古屋大学大学院 桐谷 万奈人)


■コンセプト
熱田神宮 1900年の歴史を今、そして未来へ伝承するー熱田神宮は、格式の高い神社として有名であるが歴史性があることは知られていない。歴史の風景の一部を今に伝えている7つの歴史的構造物とそれに沿って存在した参道跡をつなげ、全体で熱田神宮の歴史を伝承する道を地下に提案する。           

九等


Torokkoーひとつの集合体へ―
(KSGP16143 大阪工業大学大学院 藤岡 宗杜)


■コンセプト
敷地一帯は、堤防に囲まれた輪中の村であった。そのため、街には水路が巡り、1955年頃まで三枚板船で移動でき、モノを運び、街の中さらには街の外へと交易を行っていた。現在、住宅の大量供給により埋められたこの水路を元にトロッコを通し、住人の生活の一部が周辺と連続する風景を再編する。

1次審査結果について

10月17日(月)に2次審査に進む50作品が決まりました!

”歴史的空間の再編”というテーマに対して、場所や物事の歴史だけでなく、建築様式の歴史も
含めた解釈がどのようになされ、バランスを取っているのか。そのような視点から、
本戦に残すべき作品を選出した結果、これら50作品がふさわしいと決定いたしました。